ニキビ肌に合う日焼け止めを使おう
綺麗な肌を保つために、毎日の紫外線・UVケアに欠かせない日焼け止め。
雑誌や女優さんのインタビューでは、美容の為に出掛けない日も日焼け止めを塗ると聞きます。
「綺麗な肌になろう!」と日焼け止めを塗ったら、翌朝ニキビが!せっかくスキンケアを頑張ったのに、嫌な気持ちになってしまった経験はありませんか?
残念ながら、日焼け止めを含むスキンケア化粧品の中には、ニキビの原因になってしまうものもあります。ニキビを増やさない為には、「ニキビのもとになりにくい」日焼け止めを使うことをおすすめします。
ニキビ肌に紫外線・UVケアは必要?
日焼け止めを使うとニキビが出来てしまう。そもそもニキビ肌に紫外線・UVケアって必要なの?
答えは、必要です。
紫外線は、日焼けやしみ・そばかすだけでなく、ニキビにも悪影響を与えます。
紫外線がニキビを悪化させる原因
紫外線が、ニキビにどんな悪影響を与えるか見てみましょう。
①毛穴のつまり
紫外線を浴びると皮膚のバリア機能が低下し、ターンオーバーが乱れ、古い角質が溜まりやすくなります。そうすると毛穴がつまり、ニキビができやすくなります。
②皮脂の酸化
日焼け後には皮脂の分泌が増えると言われています。過剰な皮脂はニキビの原因になります。さらに紫外線は皮脂を酸化して、肌に炎症を引き起こす過酸化脂質を産生し、肌荒れやニキビの悪化に繋がります。
③アクネ菌への影響
アクネ菌は皮膚の表面に常にいる菌ですが、増殖しすぎてしまうとニキビの原因になります。アクネ菌によって産生されるポルフィリンという物質は、紫外線によって活性酸素を発生します。活性酸素は皮脂を酸化させ、過酸化脂質を産生することで肌に炎症を起こし、ニキビが悪化してしまいます。
このように紫外線にあたると、ニキビができたり、ニキビが悪化してしまうことがあ。
日焼け止めの機能と紫外線を防ぐ成分を知る
ニキビ肌にも日焼け止め(日やけ止め)を使った紫外線対策が必要なことがわかりました。次は、ニキビ肌の方が日焼け止めを選ぶ時におすすめの、日焼け止めの機能や紫外線を防ぐ成分についてご紹介します。
SPF・PA
地上に届く紫外線はUVB波とUVA波に分けられます。
日焼け止めには、UVカット効果(紫外線防止効果)の指標としてSPFとPAが表示されています。それぞれの特徴を見てみましょう。
①SPFとは
SPFとは Sun Protection Factor を略したもの
- UVBカット効果の程度を数値で表したもの
- 数値が大きいほどUVBカット効果が高い
- SPF50を超えるものはSPF50+と表記
- 日常生活ではSPF30程度で充分
- 炎天下でのレジャーや海水浴のときはSPF50以上のものがおすすめ
②PAとは
PAとは Protection grade of UVA を略したもの
- UVAカット効果の度合いを4段階(+、++、+++、++++)で表したもの
- +が多いほどUVAカット効果が高い
- 炎天下でのレジャーや海水浴のときはPA++++がおすすめ
SPF、PAの指標は、生活シーンによって日焼け止めを選ぶ時の基準にもできます。ご自身に合った使い心地のよい日焼け止めを見つけたら、シーンによって使い分けるのもおすすめです。
日焼け止めに配合される成分の種類を知ろう
日焼け止めに配合されている紫外線を防ぐ成分は、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2つに分けられます。
①紫外線散乱剤(ノンケミカル)
紫外線を物理的に反射させることで肌を守る成分。
代表的な成分
・酸化チタン
・酸化亜鉛
皮膚刺激性
物質の成分的変化はなく、刺激を起こしにくい
②紫外線吸収剤(ケミカル)
紫外線を吸収し、熱エネルギーに変換することで肌を守る成分。
代表的な成分
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
・パラアミノ安息香酸
皮膚刺激
反応性が高い成分でまれに皮膚刺激を感じることがある
紫外線吸収剤の中でも、日本の化粧品に使われることが多い成分は
- オキシベンゾン-3
- メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
- t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
ニキビが気になる方は、紫外線散乱剤のみで紫外線を防ぐ日焼け止めがおすすめです。
「ノンケミカル」「紫外線吸収剤不使用」と記載しているものを参考にしましょう。
ニキビ肌に負担の少ない日焼け止めの選び方
ここからは、ニキビ肌でも気持ちよく使える日焼け止めの選び方をご紹介します。
3つのポイントをおさえ、ニキビができにくい日焼け止めを使って真夏の日中も快適に過ごしましょう。
①ニキビのもとになりにくい ノンコメドジェニックテスト済み
「ノンコメドジェニックテスト」とは、ニキビが発生しやすいかをチェックするテストのこと。
「ノンコメドジェニックテスト済み」の表示は「ノンコメドジェニックテストをクリアした」という意味で、ニキビの原因になる「コメド」を発生させやすい成分が配合されていないことを証明しています。
「この表示がある日焼け止めなら、絶対にニキビができない!」という訳ではありませんが、ニキビ肌の方はこの表示がある日焼け止めを選ぶのがおすすめです。
②紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)
ニキビ肌は皮膚のバリア機能が低下して刺激に敏感になっていることがあります。
酸化チタンや酸化亜鉛などの紫外線散乱剤のみで作られた、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)のものを選びましょう。
③ニキビ肌にやさしい使い心地
お肌のテカりやべたつきが気になるニキビ肌の方は、塗っているときの閉塞感など、日焼け止めの重たい使用感が気になることもるかもしれません。
塗るとき、つけているとき、落とすときまで、ニキビ肌にやさしい使い心地の日焼け止めを選びましょう。落すときにクレンジング不要の、石けんやお湯で落とせるタイプを使用すると肌に負担をかけなくて済みます。
日焼け止めのタイプ 使い心地と特徴
日焼け止めには様々な種類があります。種類によって、使い心地と特徴が変わりますので、好みに合ったものを選びましょう。
①ローションタイプ(振とうタイプ)
- さっぱりした感触でのびが良く塗りやすい
- 汗や水に強いウォータープルーフ性をもたせたものも多くある
②ミルク(乳液)タイプ・クリームタイプ
- 紫外線防止効果が高いものが多い
- しっとりとなめらかなテクスチャーで乾燥感を感じにくい
- 化粧下地としてベースメイクにも使うことができる
- 汗や水に強いウォータープルーフ性をもたせたものも多くある
③スティック(固形)タイプ
- 直接お肌に塗るので密着性が高い
- 紫外線散乱剤以外にも顔料を多量に配合することができる
- 顔用に肌色のファンデーションとして使用できるものもある
④ジェルタイプ
- 水性成分が多く、みずみずしい、さっぱりとした感触
- 軽いテクスチャー
- 全身(ボディ)用としても使いやすく人気がある
- 透明にするために紫外線吸収剤が配合されている場合が多い
- ウォータープルーフ性(耐水性)は低め
⑤スプレータイプ・ミストタイプ
- 塗布しやすくさっぱりとした感触
- 紫外線吸収剤が配合されている場合が多い
- 商品に表示されている遮光効果を発揮するためには大量にスプレーしなければならない
- 塗り直しのときに便利だが、吸い込んだり目に入らないように注意が必要
ニキビ肌にオススメな日焼け止め
実際に使用して、ニキビ肌におすすめな日焼け止めをご紹介します
①NOV
参考価格 2200円
35g
おすすめポイント
PF32 PA+++ みずみずしくやさしい使い心地で、低刺激性の日やけ止めミルク
●無香料・無着色・低刺激性 ●紫外線吸収剤不使用 ●光アレルギーテスト済み ※すべての方に、アレルギーが起こらないわけではありません ●ノンコメドジェニックテスト済み ※すべての方に、にきびが起こらないわけではありません
○化粧下地として使える ○お湯でも落とせる ○お子様や男性にもおすすめ
使用感
白浮きしない
日焼け止め独特の匂いがしない
ヌルつきが少ない
ニキビが増えない
使用歴
何年も使用してます。白浮きしないのでお化けみたいにならず、メイクの邪魔もしません。無香料で、お湯で落とせる(心配なので洗顔料で落としています。お湯だと、あまり落ちた気がしません。)肌を傷めずに日焼け止め対策が出来る優れもの。
NOV シリーズは、日焼け止めだけでなく、低刺激で大人ニキビに特化した基礎化粧品ブランドです。プチプラよりお値段高めですが、基礎化粧品シリーズのトライアルキットならお得に購入できます。試しに使ってみたいという方に、おすすめ。
②マミー UVマイルドジェルN
参考価格 780円前後
100g
おすすめポイント
無着色・無香料・防腐剤フリー・無鉱物油・アルコールフリー
皮フ刺激テスト・光刺激テスト・アレルギーテスト・スティンギングテスト(塗布時の皮膚の刺激•ピリピリ感を確認するテスト)実施済み
(すべての方に刺激及びアレルギーが起こらないというわけではありません。)
使用感
重たくなく伸びも良いので、塗り易い。
使用歴
昨年(2021年)薬局で、低刺激の日焼け止めを探していて、購入。ポンプ式なので、楽ちん。主に身体(首、腕)に使用したところ、ヒリヒリせず、伸びも良かった。後日、試しに顔にも使用してみたところ、ニキビは増えませんでした!
ズボラで塗り直しをしていないせいかもしれませんが、昨年は腕に塗っていても日焼けしました。全く塗らないよりは焼けてないかなといった感じです。安くて、ポンプ式で塗るのが楽。お湯で落とせるので肌に負担がない点は、お気に入りです。
③ユースキンS UVミルク
参考価格 1000円前後
40g
おすすめポイント
ノンケミカル処方・アレルギーテスト済み・パッチテスト済み
石けんで落とせる
使用感
白浮きしやすい
ニキビが増えない
使用歴
安くてパッケージが可愛いので、3本くらいリピートして使っていました。
難点は、白浮きしてしまうところ。日焼け止めを少量にして、他の化粧下地に混ぜて使用すると、白浮きが目立たなくなります。ただ、少量にする事で日焼け止め効果も下がる気がして、使うのをやめてしまいました。安さと、肌に負担がない点はおすすめです。
※2022年5月現在、お値段高くなってしまったようです。
※商品リニューアルにつき、入手出来なくなりました。新しく「ユースキン シソラ UVミルク」が販売されております。
ニキビを増やさず、紫外線ケアしよう
紫外線はしみやそばかすだけでなく、ニキビの悪化につながることもあります。ニキビ肌向けの日焼け止めを毎日のスキンケアに取り入れて、日差しに負けない肌を作りましょう。
使い心地がよく、自分に合った日焼け止めを見つけてみてください。
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